パイロット知識

【ATC】降下の指示の違いによる飛行方法

今回は降下方法についての記事です。
この記事を見ることで降下方法の種類、それぞれの違いを知ることができます。

管制官からの指示の違いによって、微妙な違いがあるので特徴をまとめました。

【文献:AIP ENR 2.1、管制基準方式Ⅱ章、AIM-J 560,562,563】

①Descend and maintain 6000ft.

  • 意味:6000ftまで降下せよ
  • 降下の時期:直ちに降下の操作を開始する。
  • 降下率:10000ft以上において1000fpm以上の降下率が維持できない場合は管制機関に通報すべき

②Descend and maintain 6000ft, Cross XAC at or below 10000ft.

  • 意味:6000ftまで降下せよ、XACが10000ft以下で通過せよ
  • 降下の時期:パイロットの判断
  • 降下率:特になし

③Descend to reach 6000ft by UMUKI. 

  • 意味:UMUKIまでに6000ftに降下せよ
  • 降下の時期:パイロットの判断
  • 降下率:特になし

④At pilot’s discretion, Descend and maintain 6000ft.

  • 意味:パイロットの判断で6000ftまで降下せよ
  • 降下の時期:パイロットの判断
  • 降下率:特になし。一時的な水平飛行も可能

⑤Descend via STAR to 6000.

  • 意味:STARの高度・速度制限に従いながら6000ftまで降下せよ
  • 降下の時期:パイロットの判断
  • 降下率:特になし

以上です。

まとめ

管制官から「Descend and maintain (高度).」とだけ言われた場合は、一定の降下率以上ですぐに降下をしなければなりません。
そうでなければ降下の時期は自由で、その他に指定された高度制限を守るように降下すればいいということです。

今回は以上です。また次回もお楽しみにしてください!