今回は、上空で簡易的に使える計算(Rule of Thumb)を紹介します。
上空で脳の回転が遅いな、と感じることは多いのではないでしょうか。
上空では、地上よりも計算速度が遅くなります。
そのため、計算に時間をかけないように、できるだけ複雑な計算は排除し、計算を簡略化させることで、他のことを考える余裕を作ることができます。
Rule of Thumb
今回は着陸付近で使用できるRule of Thumbを3つ紹介します。
①地上視程と地上物標を視認できる高度の関係
視認できる高度=地上視程(m)÷6
例えば、地上視程が2400mなら、対地400ft付近で地上物標を視認できます。
これは、算出した高度より低い高度に雲がない場合に使用できます。
算出した高度より下に雲がある場合は、雲底が視認できる高度になります。
②Glide Slopeから1dotズレている時の3°Pathからのズレ
RA(ft)の約1割
例えばRAが500ftだった時、Glide Slopeが1dotずれている時、3°Pathから約50ftズレています。
③Flare開始高度
GS(kt)÷4
例えばGSが160ktだった場合、対地40ftからFlareを開始すれば、ちょうど良いです。
Tail Wind時や着陸重量が大きい時はGSが大きくなるため、Flare開始高度を通常に比べて高くします。
まとめ
今回は、低高度で使用するRule of Thumbを紹介しました。
他にもこんなにいいものがあるよ、などありましたらコメントに残していただけるとうれしいです。
次回もお楽しみに!